うどんや 井上

11月26日の日曜日、金刀比羅さんを巡り、金陵の初しぼりを楽しんだあと、お昼を食べに行く。金陵の郷で日の出製麺所のうどんを食べたではないかと言われそうだけど、まさかそこにうどんのブースがあると思っておらず、はじめから参道とことでん琴平駅との間にあるうどん屋で食べるつもりでいくつかピックアップしていた。だから、日の出製麺所は「別腹」ということで…ちょっと言ってる意味が分かりませんね。

参道と駅の間といっても、厳密にはそのルートにうどん屋はなく少し外れる。滞在時間は当初の予定より1時間以上長くなっており、金陵の郷を出たときには12時半を回っていた。遅くとも13時42分発の電車に乗らないと大相撲の千秋楽に間に合わない(そればっかり)。いくら近いとはいえ、回り道をしながら1時間後の電車に乗るのは楽ではない。

調べてみると3店ある。このうち「おがわうどん」は過去2回行っているので今回は他の2店にしようと思う。ところが、残る2店のうち「いわのや」は日曜定休となっている。ということで、タイトルの「井上」に行くことにしたのであった。「いわのや」はまたの機会にしよう。

うどんや井上

金陵の郷を出て、駅へ向かわず昔ながらの参道を通る。高松と金刀比羅さんとを結ぶ讃岐五街道のひとつ「琴平街道」だ。Google mapsの地図を頼りに歩くとアーケードを抜けて、信号のある交差点に出る。正面にはJR土讃線の踏切が見え、左へ行けばJR琴平駅がある。ここを右に曲がって琴平小学校方面へ向かう。小学校まで行くとまた右に曲がる。すると、うどんの幟が立っている。数日前に仕事で走っているときにも見かけたものだ。しかし、うどん屋らしき建物は見当たらない。その幟のあるところに細い路地がある。もしやと思ってそこを入る(さらに右に入る)と「うどんや」の文字が。これは車で走っていては絶対見つからない場所だ。息をひそめて営業をしているわけではないのだろうけど、こういう隠れ家的な店が好きだ。ずっと言っているGoogle mapsの添付ができるプラグインを導入していれば場所も分かりやすくお伝えできるのに。

ところで、さっきから右に曲がってばかりでお気付きかと思うけど、この店の前の路地をそのまま抜けると琴平街道に戻る。だから、無駄に一周近く歩いたことになる。

うどんや井上

うどんやの主張がものすごく、その片隅に屋号が遠慮がちに書かれてある。

やんどう

やんどう…じゃなくて。

店内の様子

店内は小ぢんまりしていて10人も入ればいっぱいになりそうなほどのスペースだ。厨房に立つおかあさんが一人で切り盛りしている。

メニュー

メニューはシンプル。観光地なのに良心的な値段設定だ。

大中小

大は100円、中は50円増し。この分だと大が2玉と思われる。

ぶっかけの大を頼む。でも、おかあさんが「中が取れるかな?小になるかもしれないけど、構いませんか?」と言う。私の胃袋には既にひと玉入っているので、「いいですよ」と答える。つまり、私が最後の客というわけだ。ギリギリセーフ、ほっと胸をなでおろす。うどんが出てくるのを待っていると1人やって来たが、危ないところであった。お店は14時までとなっていたけど、玉がなくなればお店も早く閉める。

ぶっかけうどん

5分ほどして出てきたぶっかけうどん。日の出製麵所と同じだけど、筆頭に書かれていたので導かれるように頼んでしまった。おかあさんが危惧していたとおり、中ではなく小だった。そんな私を気の毒に思ったか、おかあさんが「おでんをお付けします。お代はいいですから」とすまなさそうに持ってきてくれた。そのうどん、麺はつやつやしており、滑らかでコシがある。ツユも甘辛く麺によく馴染んでいる。うどんは別腹、ひと玉くらいは問題なかった。

では、店舗情報。

  • うどんや 井上
  • 住所:香川県仲多度郡琴平町177-2
  • 電話番号:0877-75-3907
  • 営業時間:10:00~14:00
  • 定休日:月曜日

うどんネタなのに今回は饒舌な記事になってしまった。金刀比羅さんのメインルートからは外れるけど、行ってみる価値はあると思う。今回はこんなところで。