鉄道全線完乗

2022年8月24日

以前のブログ…といっても、何も残っていないのでそこへ戻ることもできないけど、そのブログでJRの2度目の完乗をしたいと書いたことがある。それは今も変わっていない。

今年に入って、JR東海を除く旅客5社が維持が困難な路線を発表した。また、7月末には国交省が鉄道路線の存廃について国が協議会を設ける旨を鉄道事業者、地方自治体に通知した。それにコロナは収まる気配を見せない。今の波が収まってもまた次の波が来れば、同じことの繰り返しになるだろう。それで鉄道はますます疲弊しる。

とにかく鉄道を取り巻く状況は最悪である。昭和50年代、国鉄が運賃・料金を相次いで値上げをし、労使の対立でストが頻発していたりして「国鉄離れ」なる現象が起きていても国が運営していたから潰れることはなかったし、廃止とか考えもしなかった(当時はまだ小学生だったのでそんなことは知らないんですけどね)。もっとも、国鉄末期から民営化直後にかけて不採算路線の整理が大々的に行われた時期はあったが、それでもそれ以上はなくならないだろうと思っていた。でも、そうはいっても民間会社である。民営化後、30数年を経て廃止になった路線は数知れず。第3セクターに転換した路線で廃止となったところも多い。JRや第3セクター路線ですらこうなのだから、地方のローカル私鉄など何をか況やである。

これまで通りの鉄道網が維持されるのならいいけど、そうはならないだろう。それなら残らない前提で乗っていかねばと思うようになった。なくなってからでは乗ることができなくなる。例の国交省の通知によると3年をめどに協議会を設置するとあったから、その間に乗るのが間違いなさそうである。でも、その間に「もういいよ」といって廃止を受け入れる自治体が出るかもしれないから油断はならない。といっても短期間に多くの路線に乗れるほどお金も時間もない。これまで年に1、2回程度だった旅を2、3回にするくらいがせいぜいだろう。こんなペースではとても間に合わない。青春18きっぷのシーズンならもう少し回数を増やせるかもしれないけど、フリーのライターでもない限り、やはり限界がある。18きっぷの時期にはあまり動きたくないけど、背に腹は代えられない。どうせ廃止が避けられないのなら、少しでも延びてくれることを祈るばかりである。

というわけで、JRだけではなく、第3セクター、私鉄の全線を完乗しようという目標に切り替えた。コロナ前なら「動けるうちに、元気なうちに」という漠然とした長期戦でもよかったけど、今はそうもいかない。優先順位は都会の路線以外は同列でいいだろう。なくなりそうにない路線は後回しということで。強いて言えば、高松から遠い北海道や東北を優先的に回るくらいか。そして、これは大事なことだが、全て各駅停車に乗ること。ただ、1駅や2駅通過で後は全て停車するというような列車があって、各駅停車じゃないからダメと杓子定規にやると、朝にその路線に来たものの、最終まで待たないとそんな列車はやって来ないということにもなりかねないので、そこは直近の列車に乗ることで柔軟に対応する。

あらためて地図や時刻表を見てみると、北海道は3、4回に分けて行かねばならないだろう。東北も同じくらいは行くことになりそう。とはいっても、財布と相談しながらの旅となるだろうから、時間切れになったりして思った通りに完乗となるかどうかは分からない。

鉄道乗車をメインにすることから観光はできなくなる。できるとすれば、次の列車まで3時間待ちとかが発生した駅でということになるだろう。そこに名所でもあればいいが、何もなければ、近くを散策して地元の人だけが知るようなお寺やら神社を回ることになりそう。まぁ、それはそれで面白いんですがね。行き止まりの盲腸線では、すぐ折り返す列車に乗るつもりはないので、そこで何かあれば観光はできそう。

薄利多売旅行ができればいいのだが、なかなかそうもいかなさそう。それができるのは関西以西だろう。遠くになればなるほど費用も日程もかかる割に効率が悪くなる。北海道など往復飛行機は必須だ。が、6年前に夕張支線、留萌本線、札沼線に乗りに行ったときは3連休を利用して全行程JR利用で往復できた。ただ、それができたのは当該路線以外は特急に乗ることで対応したからであって、全て各駅停車だともう1日、2日は必要だったと思われる。0日目の段階で北海道に入らないと全行程鈍行というのは厳しい。それは仕事上がりから飛行機2本を乗り継けば札幌に入ることはなんとか可能だけど、片道だけで旅費が恐ろしいことになる。ギリギリまで現地にいれば、帰りも飛行機になるから、そんな旅をしていたら当分次の旅に出られない。

いろいろと支離滅裂に書いてきたけど、とりあえず、鉄道の全線完乗をやってみようと思う。今はコロナの行動制限もないし、できないことはない。それに2年以上どこにも行っていないから禁断症状が出ないとも限らない。どうなるやら分かりませんが、行けるときに行けるタイミングで行ってきます。都度、紀行文にする予定です。

今回はこんなところで。