長距離特急2022

国鉄時代、優等列車にせよ、普通列車にせよ、長距離運行は当たり前だった。でも、今は効率的な車両運用ということで短距離化が進み、こんな距離が長距離になるのかという列車ばかりなのは残念である。国鉄時代でいうとせいぜい中距離くらいでも長距離の上位にくる列車はごまんとある。

5年ほど前まで特急「しなの」のうち、大阪-長野間を走る1往復は441.2キロを走っていたけど、今や500キロを超える優等列車は寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」のみで、それぞれ953.6キロ、804.7キロとなっている。旧ブログを書いていた2013年(平成25年)~2018年(平成30年)の5年の間にも上の「しなの」を含め、夜行列車など様々な長距離列車が廃止や短縮の憂き目に遭っている。

旧ブログ時代にはダイヤ改正のたびにそういうランキングを作ってきた。あれからさらに時代は進み、どうなっているのだろうか。ベストテン形式でちょっと見てみようかと思う。これは新幹線は除きます。あくまで在来線で。本当は時刻表のダイヤ改正号が出るときに出すべき記事だけど、今頃になりました。

順位列車名号数区間距離(km)所要時間(最長)
1サンライズ出雲東京-出雲市953.612時間15分(上り)
2サンライズ瀬戸東京-高松804.79時間42分(上り)
3にちりんシーガイア5、18博多-宮崎空港411.55時間49分(5号)
4宗谷札幌-稚内396.25時間13分(上り)
5スーパーおき3、5、4鳥取-新山口378.15時間31分(4号)
6オホーツク1~4(全列車)札幌-網走374.55時間30分(3号)
7ひたち3、13、19、14、26、30品川-仙台373.94時間51分(30号)
8おおぞら1~12(全列車)札幌-釧路348.54時間24分(9号)
9にちりん3、20小倉-宮崎空港345.95時間12分(20号)
10サンダーバード17、20大阪-和倉温泉327.13時間51分(20号)
11北斗1~22(全列車)函館-札幌318.73時間59分(13、12号)
12くろしお12新宮-京都315.54時間48分

こんな感じです。ベストテンにしようと思ったら、300キロ以上の運転距離の列車が上の通り、12列車出てきたので、300キロを超えて走る列車の一覧にしてみました。上の2つは夜行列車なので他を引き離している。

こうして見ると、ほぼ300キロ台で占められているのかというのが正直な感想だ。旧ブログの最後の年である2018年(平成30年)と比べても大差はない。当時、これらの列車以外で300キロ超えだったのは千葉-南小谷間の特急「あずさ3号」341.6キロと宿毛-岡山間の特急「南風12号」318.0キロ(うち宿毛-窪川間は土佐くろしお鉄道線66.6キロ)だけだ。代わりに仙台行きの「ひたち」が2020年(令和2年)に復活して、東日本大震災以降長らく外れていたランキングに復帰している。

この中で乗っているのは、「サンライズ瀬戸」、「宗谷」、「スーパーおき」、「オホーツク」、「おおぞら」、「北斗」、「くろしお」の7列車で、北海道は全制覇である。先日の記事で、次の完乗はすべて普通列車でという目標を掲げているが、それを達成するのが一番大変なのは北海道だ。どこへ行くにも遠い。だから、道内で目的地まで移動しようとするとどうしても特急に頼らざるを得ない。国鉄末期からJR初期にかけて幹線以外はほとんど廃止にしたからずっと楽なのは間違いないのだが、そこは「でっかいどう、北海道」である。

他の5列車を見ると急がないといけないのが「サンダーバード」で、北陸新幹線の敦賀開業までに乗らねばならない。能登半島は15年前に計画だけ立てて行かなかった未遂の地だから、そのリベンジを兼ねて行くのもいい。

1位と2位のサンライズはいつまで走るか分からない。「瀬戸」は地元だけに機会があれば、乗っているし、これからも何度でも乗るつもりだけど、「出雲」はわざわざ乗りに行かなければならないので難しい。でも、過去に「富士」と「はやぶさ」の追悼旅行でわざわざ東京へ行って九州まで往復したことがあるから、その気になればできないことはない。その旅はこちらに詳しい。

余談になるが、「出雲」といえば、盆暮れゴールデンウィークに運転される臨時の91号、92号が興味深い。下り14時間46分、上り14時間50分と定期列車より2時間半も所要時間が長い。特に上りは出雲市15時33分発とまだ日が高いうちに出る。せっかく「出雲」に乗るのなら距離も時間も楽しめる臨時のほうに乗りたい。

「にちりん」に関しては距離の長い「シーガイア」に乗ればいいだろう。個室グリーン車が連結されているのでどうせ乗るならこちらがいい。上下でいうと、朝出発する下りの5号なら終始明るい時間帯を走るので風景も楽しめる。

最後に「ひたち」について。「ひたち」は常磐線の特急で、主に水戸やいわきを結んでいるが、3往復が仙台発着となっていて、東北新幹線が開業する前に上野-仙台を東北本線経由で結んでいた特急「ひばり」が走っていた時から存在していた。所要時間は「ひばり」より30分程度遅いくらいで、今はそれより若干遅くなっている。2015年(平成27年)から品川発着列車が登場して、さらに東日本大震災で被災した常磐線が2020年に全線復旧となり、仙台発着列車が復活した。上野発のイメージが強いのでピンとこないけど、わずかでも距離が延びたのは嬉しいことである。常磐線は20年もご無沙汰しているので、仙台「ひたち」ともども乗りたいと思う。

今のご時世、乗っていない列車がいつ廃止されるやら分からないので、早いうちに乗っておかねばと思う。全線完乗で掲げた目標とは相反する列車にはなるけど、何とか乗りたい。今回はこんなところで。