全国年明けうどん大会2023inさぬき

12月2日の土曜日、サンメッセ香川で3日まで「全国年明けうどん大会2023inさぬき」が開催された。今回で10回目というこのイベントに行くのは3回目で、前回はコロナの前のことだ。そのコロナも一応去って4年ぶりの通常開催となったのは嬉しいことだ。

全国年明けうどん大会2023inさぬき

年明けうどんとは「純白な清楚なうどんに紅い具材を添えて年の初め(1月1日~15日)食べることによりその年の幸せを願うものです」と県の発行する年明けうどん提供店という冊子に書かれてある。うどんの具材として紅白の餅だったり、エビだったり、カマボコだったり赤いものが入っていればいいらしい。年越しそばに対抗してという意味合いもあると思われる。

サンメッセ香川

13時半前にサンメッセに着いた。ご覧の通り、この時間から行こうというような人はさすがに少なく、むしろ食べ終わって帰る人のほうが多かった。

会場入り口

会場入り口。

フロアマップ

今回出店している各地のうどん。今回はこれまで食べたことのないうどんを食そうと思っている。

年明けうどん提供店マップ

これが年明けうどんを提供する予定の店の一覧。こうしてみると高松と多度津、善通寺、琴平に集中している。

まずは受付で1枚500円、3枚つづりのチケット1,500円也を購入する。1食一律500円なので、これで3店(3食)食べられる。3店で済むかどうかは私のことだから分からない。

近江うどん

最初に食べたのは滋賀県の近江うどん。過去2回、いずれも売り切れで食べられなかった苦い経験があるので一番に行ってみた。今回はこの店に限らずどの店でも並ぶことなくすんなりいただくことができた。ところで、とあるうどん屋でこのパンフレットをもらったときは「近江牛」うどんとなっていた。でも、横断幕や幟を見ると「近江」うどんとある。はて?店員はじめスタッフ全員がこちらを見ている。白いエプロン姿の人は坂出第一高校食物科の生徒だ。各店に配属されていた。

近江うどん

これが近江うどん。たしかに看板に偽りはなく近江牛は乗っていない。入り口のフロアマップにも店と同じく近江うどんとなっている。で、パンフレットの近江牛うどんの写真と今目の前にしている丼の写真は同じだ。牛は誤植?

さっそく食べてみよう。琵琶湖名産のエビ豆(エビと大豆を甘く煮たもの)と赤いこんにゃくが乗っている。麺は細く、さぬきうどんほどのコシはないけど弾力がある。出汁はカツオを使っていると思われる。くどくはなく、さっぱりしている。

立花うどん

2店目は福岡県久留米市の立花うどんのごぼ天うどん。

ごぼ天うどん

ごぼ天うどん。細長いのがゴボウの天ぷらで丸いのは丸天。この丸天は福岡らしく明太子を練り込んである。出汁はこれもカツオのようだ。やさしい味だ。麺は福岡のうどんらしく柔らかい。でも、箸でつかんでも切れない。

会場の様子

会場の様子。この時点で14時前、席を選んで座れる程度に空いている。このくらいの込み具合がいい。

梶剛

14時になるとステージが賑やかになった。「うどん脳〇×クイズ」なるものが始まった。司会をしているのは吉本興業の香川住みます芸人の梶剛だ。香川・岡山のローカル番組でよく見る。番組によってはコーナーを持つくらいで地元ではお馴染みになっている。元はコンビを組んでいて、その相方が昔お笑い番組「エンタの神様」に出ていたムーディー勝山だった。懐かしい。いつも来ていたうどん県副知事の要潤の登場は今回はないようだ。

歴代ポスター

今回が10回目ということで1回目からの歴代ポスターが展示されていた。こう並ぶと歴史を感じる。

埼玉名物肉汁うどん

3店目は埼玉名物肉汁うどん。いわゆる武蔵野うどんと呼ばれるものだ。

埼玉名物肉汁うどん

これが肉汁うどん。豚肉と長ネギにカマボコを添えてある。牛丼の甘いつゆに何かの出汁を加えたような感じの味で甘ったるくない。麺はコシがあり、讃岐人好みかな。本来はつけて食べるようだけど、イベントの性質上、丼にせざるを得なかったようだ。

はじめに買ったチケット3枚がなくなった。まだ食べられそうだし、時間もあるので、ここからは1枚ずつチケットを買っていく。

大町たろめん

4店目は佐賀県の大町たろめん。大町といわれてもピンとこない人が多いと思う。鉄道でいうとかつての肥前山口、今の江北駅から佐世保線で次の駅が大町で大町町の中心駅だ。大町町は佐賀県では一番小さな町だそうだ。

大町たろめん

大町たろめん。店の奥に中華鍋があり、そこに野菜を入れて炒め始めた。少しすると出汁を入れて野菜と絡めている。待つこと5分、できたのがこれ。ちゃんぽん麺ならぬちゃんぽんうどんといった趣きだ。出汁もちゃんぽんのそれに似ている。具はキャベツ、キクラゲ、エビなど盛りだくさんだ。麺は細くて平たい。「たろめん」とはこの地でうどん好きな太郎さんが打ったからというのが由来となっている。

備中浅口手延うどん

時間もあるので、最後にもう1軒。岡山県の備中浅口手延うどん。「手延」といえば鴨方の手延素麺が有名だと思ったら、浅口市は鴨方町、金光町、寄島町が2006(平成18年)に合併してできた市だった。

備中浅口手延うどん

浅口手延うどん。油揚げに金時人参、カマボコが乗っている。うどんを受け取るとき、素麺と同じ作り方をしていると言っていた。食べてみるとうどんというより素麺で平たい麵だ。出汁は昆布が使われているのか、甘めだった。

ありがとうどん

ご来場ありがとうどん。結局1時間ちょっとで5玉食べた。麺はもちろん、出汁も全部飲み干したけど、満腹で動けないというほどでもない。うどんだからかな。

今回はこんなところで。