キハ40系の追っかけ その16(羽ノ浦~阿南)

羽ノ浦を出る。

少し行くと田んぼやビニールハウスが現れる。真ん中の緑は麦だ。向こうにはなだらかな稜線の山々が見える。

西原に着く。「にしばら」と濁る。高架道路は県道128号。

次の阿波中島。貨物側線も有していたような広い構内がかつての繁栄を物語るが、今はこの列車が乗っているレールだけで、立派な島式ホームも向こう側はレールがなく使われていない。あちら側に点字ブロックがないのがその証拠だ。

列車が動き出す。阿波中島もまた簡易駅舎で、広い駅前がもったいないほど釣り合っていない。中をよく見ると数人分のベンチがあるだけで券売機すら見当たらない。屋根があるから雨風がしのげるということくらいか。やっぱり駅舎ではなく、簡易待合所だ。

阿波中島を出て間もなく列車は右へ大きくカーブを描きながら勾配を登っていく。

その先にあるのは那賀川だ。
第二次世界大戦の1945(昭和20)年7月30日、牟岐線の下り列車がこの鉄橋に差し掛かった際、アメリカ軍機の攻撃を受け、脱線大破した。これによる死者は32名、負傷者は50名を超える大惨事となった。那賀川橋梁には今なお当時の弾痕が残っている。

徳島県の川は吉野川だけではないということがよく分かる。

で、面白いのがこれ。鉄道と並行して自転車歩行者用道路が付けられている。

まだ8時、列車の影は長い。

那賀川橋梁を渡って、地上に下り切らないうちにまた勾配を登ると今度は桑野川を渡る。河川敷には巨大なイラストが施され、渡った先には阿南市役所が見える。

今度こそ地上に下りて8時05分、阿南に着く。駅名標の横に立つ看板には「光のまち阿南へ ようこそ!」と書かれている。

阿南は橋上駅だ。が、私はこの駅で観光はおろか、降りたことすらない。降りて散策してみたいんですが、上下どちらに乗ってもいつも末端を目指してしまう。

阿南では5分停車する。

阿南は相対ホーム2つの2面2線に側線を2本持つ構造の駅だ。徳島-阿南間の区間列車が多く設定されているから2面3線でもいいのにと思うけど、これで賄えているから現状でもいいのだろう。

朝一番の阿波海南始発列車、徳島行きが入ってくる。
1年前に特急「むろと」が廃止されたのに伴って、改正前に牟岐始発だったこの列車を阿波海南始発に改めた。牟岐以遠の乗客の救済にはなったけど、徳島の到着が30分ほど遅くなった。この列車の前に牟岐始発列車が2本あるが、このいずれかを阿波海南始発とはしなかった。救済というよりも不便のほうが勝っているような気がする。
8時10分、阿南発。桑野まであと少しだ。が、今回はこんなところで。







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