湯田温泉を歩く

2026年7月25日

5日ぶりの登板でございます。小生、先日の3連休で旅に出ておりました。その顛末はこのシリーズが終わりましたらご報告します。本当は旅に出る前に書き終えて予約投稿しておいて、3連休中に終わらせたかったんですが、出発までに書き切れず、帰ってからの編集、投稿になってしまいました。

では、本題に入ります。「湯田温泉を歩く」といっても、限定的なんですが…湯田温泉こんこんパークから湯田温泉駅までを歩きました。

湯田温泉こんこんパーク

湯田温泉こんこんパークを後にした私は山口線の普通列車に乗るべく湯田温泉駅に向かう。距離は1キロ程度なので徒歩15分くらいで着くのだが、私のことだから何分かかることやら。こんこんパークであまりにもゆっくりしすぎて特急「スーパーおき2号」の撮影をし損ねているし。それはもう無理だから9時40分発の新山口行き普通列車に乗ることを目標に歩き出す。

居酒屋

角にあるおふくろの味かどとその隣の焼き肉神杉。いずれも営業はしていなさそうだけど、なんとも味のある店構えだ。

地元の特産

金冠黒松…岩国のお酒ですね。イラストの五重塔は瑠璃光寺のそれだろう。上には民芸品らしきイラストが並ぶ。いかにも昭和だ。

湯田温泉湯けむり横丁

角を折れて南に入る。すると今度は一転、今風な四角い建物が現れる。様々な飲食店が入っている湯田温泉湯けむり横丁だ。

居酒屋

湯けむり横丁から目と鼻の先にある交差点の角にある居酒屋。これもいいですね。この左から右への道路の下には錦川が流れており、その名も錦川通りという。交通量の増加に伴い、1970(昭和45)年に暗渠化された。

吉田松陰

壁には吉田松陰の言葉が掲げられている。

長州藩茶屋臨野堂跡

茶屋臨野堂跡。もともとは萩の毛利のお殿様が湯田を訪れた際の休憩場所として設けられたお茶屋がはじまりである。それが幕末には志士たちの密議の場として使用されるようになった。そんな由緒ある場所にある居酒屋だ。今でこそごく普通の辻にあるお店だが、その脇を川が流れていたとなるとなかなか風情がある。

瓦屋跡

そのはす向かいには松田屋ホテルがあり、裏の駐車場の一角に「史蹟・瓦屋跡」の石碑がある。瓦屋とは江戸時代、ここに建っていた旅館だ。ここも密議の場。

坂本龍馬像

坂本龍馬像が立っている。これはここ松田屋ホテルもまた西郷隆盛や高杉晋作など幕末の志士たちが倒幕のための密議を行っていた。温泉に浸かりながら「幕府どうするよ」とか話し合ったんですかね。藩庁のある萩だとさすがに知らなかったでは済まされないけど、遠い湯田だと目が届かない体で見て見ぬふりができたということか。

居酒屋

松田屋ホテルの道を挟んで反対側にある居酒屋。山口県の肉や魚の特産が並ぶ。温泉に入った後、こういうお店にフラッと入ってみたい。

松田屋ホテル

そして、これが松田屋ホテル。旧屋号は松田屋。江戸時代前期の1675(明暦3)年創業で、門構え、門を囲むように植えられている松の木など歴史を感じさせる。ちなみにこの年、江戸では明暦の大火が起きている。江戸城の天守はこのときに焼失しており、以後、現在に至るまで再建されていない。それにしても創業から350年も経つんですね。

湯の町街道

松田屋のある交差点から東をのぞむ。

湯の町街道

反対の西側。県道204号の通称「湯の町街道」は湯田温泉のメインストリートで交通量が多い。

原田酒舗

信号を渡ると山口の地酒を扱っている原田酒舗がある。まだ開いていないのが口惜しい。が、開いていたとしてもゆっくりできないもどかしさ。

湯の町通り

これから湯の町通りを通って駅へ向かう。湯の町「街道」と湯の町「通り」…紛らわしい。

中原中也記念館

その隣にある中原中也記念館。明治の歌人、詩人である中也はここ湯田温泉の生まれだ。また、この2本東の通りには山頭火通りがある。言わずと知れた俳人・種田山頭火のことだが、山頭火は防府の出身で、高校時代を山口市で過ごしたことが所以となっている。山口県は武人も文化人も多士済々、多くを輩出しているんだなとこのごくわずかなエリアでそう感じるのであった。

狐の足あと

記念館の向かいには狐の足あとという、観光案内所というか、湯田温泉のさまざまな情報が得られる施設である。湯田温泉のことを教えてくれたり、足湯があったり、スイーツがあったり、地酒の飲み比べがあったり、もりだくさんだ。既に営業は始まっていて(8時から)、入ろうかなと思ったけど、列車の時間があるのでそのまま先を急ぐ。原田酒舗ともどももったいない。

狐の足あと

ほら、これは目に毒でしょう。お酒もスイーツもやりたい。

湯の町通り

湯の町通りを歩く。この店は営業をしていないけど、そういう店舗がそのまま残っているのがいい。

湯の町通り

これも同じ。

湯の町通り

お店の前に白狐の石像がある。右には足湯がみえる。

でぶっちょ招き白きつね

その向かいの自転車店にも白狐の石像があった。自転車店らしくタイヤを抱えている。これは「でぶっちょ招き白きつね」で、湯田温泉で傷を癒した狐の話に因んだキャラクターだ。

湯の町通り

この岸本青果店から右に折れてえびす通りに入る。

えびす通り

この通りも飲食店が多い。

井上公園

で、えびす通りを抜けると公園が現れる。井上公園だ。足湯があり、名前の元となり、数々の大臣を歴任した侯爵・井上馨の銅像がある。また、1863(文久3)年に京都で起きた八月十八日の政変で都落ちした三条実美ら七卿の功績を偲ぶ七卿の碑もある。右の東屋の足と重なった向こうに半分ほど見えている。

侯爵井上家旧邸跡

三条ら七卿を住まわせたという何遠亭(かえんてい)。これは建て替えられたもの。石碑には「侯爵井上家𦾔(旧の旧字体)邸地」と書かれている。この井上公園には中也の詩碑や山頭火の句碑もあって、湯田にゆかりのある人たちが一堂に会している感がある。が、私はそんなことは知らずにたまたま通りかかっただけなので、「へぇ、公園があるんだ」程度の認識しかなかった。だから、写真を撮るのもほどほどに駅へ向かったのであった。でも、もしこれが中也記念館や狐の足あとのある角から中也通り(えびす通りの1本北の筋)を通っていたら、公園を縦断できたわけで、あるいはもう少し園内を歩いたかもしれない。

維新街道

井上公園から公園通りを南へ向かい、突き当りの東西の道が維新街道。

おいでませ駅通り

これを右折してすぐ左折すると南北に延びるおいでませ駅通りに出る。ここまで来ると湯田温泉駅までは一本道だ。

歓迎幟

ふくのようなダルマのようなイラストがかわいらしい、歓迎幟?

LAWAKU

この通りはどちらかというと住宅街で施設や遺蹟などはなく、先ほどまでとは違って飲食店もほとんどない。そんな中、LAWAKU(らわく)という喫茶店が現れる。地元の人に人気なんだろうな。

湯田温泉マンホール蓋

マンホールの蓋は地域色が色濃く出て好きだ。

優愛温泉PR

ホント、癒されます。

湯田温泉PR

私も癒されました。

湯田温泉駅

結局、15分程度で着くところを倍の30分近くかかってようやく湯田温泉駅に着いた。巨大な白狐がお出迎え。

9時40分発の新山口行きには乗れそうだ。今回はこんなところで。